Cinema・Films 映画

2008年05月27日

INDIANA JONES 4  新作インディ・ジョーンズ:そして、南米ノスタルジー

nambei(C)kimiko.botti(25日のフランスの)母の日前夜に、うちの5歳児が「明日、いいお天気だったらテラスのレストランに、悪かったら映画に招待する」と、嬉しい提案!(いずれも、“彼が注文をするだけ”のことだけれど、本人的には“仕切っている”気分らしい)。でも、実は、彼が期待していたのは(モチロン)後者…実は、私も。なにしろ、先週水曜からIndiana Jones 4 インディ・ジョーンズ(クリスタル・スカルの王国)が公開されたばかり。で、見事な雨天となったので、お昼前には映画館へ。

nambei(C)kimiko.botti

 

 

 

 

 

 

 

マルセイユの映画館のいいところ(!?)は、パリのようには、映画ファンがいない様子な(ので、行列もほとんどない)ことと、V.F.フランス語吹き替え版がほとんど(!)なので、字幕の読めない子ども連れに便利なこと(・・・そう、家でも、彼と一緒に他のインディ・ジョーンズを観る時には吹き替え版なので、私は、もうハリソン・フォードの地声を思い出せない)。固有名詞もフランス語になるせいで、今回の作品では、彼はIndiインディではなく、父親の名を継いだHenry Jones Jr.ヘンリー・ジョーンズ・ジュニアなので、フランス語では、Henriアンリ・・・。

 

さて、南米好きな人・思い入れのある人には、ぜひお奨め!

風景ロケは、ハワイと聞くけれど、大道具やセットのシーンは、『観てから行くか、行ってから観るか』と言いたいほど、南米ペルーやボリビア、そしてブラジルに実在する景観や遺跡とオーバーラップするシーンで溢れている。

例えば、Iguazuイグアス<写真:上>、Tiahuanacoテイワナク遺跡<写真:中>、そして…

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PALME D’OR 2008 カンヌ映画祭グランプリ作品は、フランス版“金八先生”

昨日25日は、フランスではいろいろな行事が同時にあって、Festival de Cannes カンヌ映画祭も最終日を迎え、Palme d'Orパルム・ドール作品も発表された。フランス映画が選ばれたのは、21年ぶり。

 

そのEntre les murs(直訳すると、塀の中:英題はThe Class)は、François BEGAUDEAUの小説を、Laurent CANTET監督が映像化したもので、原作自体も、2006年に創設されたフランスの文学賞Prix France Culture/Télérama(フランスのラジオ局とテレビガイドによる) を、その年に受賞している。

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フランス版“金八先生”と紹介したい、その内容は、実際の体験を基に綴られたもので・・・

 

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2008年03月06日

FILM“BIENVENUE CHEZ LES CH’TIS” 映画『北フランス訛りの世界へようこそ』

ここ南仏・マルセイユでは、先週末には、テラスで晩ごはんが復活!するほど、気持ちいい日々。パリジャン達が、ヴァカンスに押し寄せてくる季節の始まり・・・と、揶揄する夫も実はパリジャンで、そういう自分だって、パリより南仏暮らしに魅力を感じて、転勤してきている1人。ずっと以前にも書いたけれど、ここ10数年で、パリよりも地方勤務(特に南仏)を希望するのはちょっとしたブームというか流行気質で、一昔前の、“パリで仕事して、休暇にはリタイヤしている両親の住む南仏へヴァカンス”から“自然に恵まれた暮らしをして、(気候もよくて文化イヴェントも目白押しの)夏のヴァカンス時に、実家に戻ってパリを堪能”するパターンは、本当に増えた。

 

film,北フランスへと希望する人をまず聞かないのは、『(街並みや文化的には最高に素敵なパリを離れるのには未練があるものの)あの寒くてグレーの空の続く日の多いのはもうたくさん!』と目指すからにはやはり、気候温暖な青空続く南仏か南の島々。太陽大好き、テラスや屋外での食事大好きなフランス人が多い中で、北フランスは、映像にしても、どちらかというと、さびしげなイメージだったらしい。

そんな中での、新作コメディ映画“Bienvenue chez les Ch’tis (北フランス訛りの世界へようこそ)が、先行公開された舞台の北フランス(首都はLilleリール)ではもちろん、パリでも、もう1つの舞台南仏でも絶賛を浴びている。

 

こちら映画の公式サイトでは、予告編の他に、CNNニュースならぬCHTINNニュースやMeteo天気予報も特別に見られるので、ぜひ。一連の写真は、こちら

そして、映画の舞台の町Berguesに興味が出た方は、こちらを。観光局では、ボランティアでの『撮影現場めぐりガイド』も提供しているそう。パリからなら、そう遠くもない。ーChortie(sortir) nachionale(nationale) 27 fevrierで大ヒット中。

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物語は、

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2008年02月26日

MEILLEURE ACTRICE EN 2008 今年、世界で1番輝く女優:マリオン・コティヤール

MC(C)kimiko.botti週末の話題の的だったのは、この人―Marion COTILLARD マリオン・コティヤール

 

金曜夜はフランスの映画賞Ceser セザーで、そして、日曜夜の米国・ハリウッドではOscarオスカーで、主演女優賞にノミネートされていたから・・・そして、見事、両方獲得した。1975年Parisパリ生まれのOrleansオルレアン育ち。両親も従兄も俳優で、彼女の芸歴も長い。双子の弟達も、画家(で彫刻家)と作家という芸術一家。

 

対象となった『La Mome ラ・モム』は以前も紹介したとおり、エディット・ピアフの伝記映画で、既ににいくつもの賞を獲得しているけれど、フランス最高峰のセザーの主演女優賞が確定して、“遂にオスカーも!”(写真は、こちらで)。フランス語版だけで製作されたフランス映画の主演女優がオスカーというのは、かなりの快挙、で沸いている。この映画は、本当に素晴らしいので、見逃している方はぜひ(ただ、“深い”作品なので翌日に明るい予定が入っているときの方がいいかも)。

 

MC(C)kimiko.botti明るいMarion COTILLARDマリオン・コティヤールを楽しむなら、出世作となった『TAXIタクシー』シリーズ(4以外)で。南仏も一緒に楽しめるのは、『プロヴァンスの贈り物』(2006年公開)・・・こちらは、ハリウッド作品。彼女は既に、2003年にハリウッド・デビューしていて、向こうの作品だとメイクや雰囲気がアメリカ人のフランス女性像雰囲気になるのが(ハリウッド映画でのオリジナル日本女性像みたいで)、ちょっと面白い。

雰囲気のすっかり違う写真比較は、金曜日のパリ・こちら(Ceserセザー賞)と日曜日のハリウッド・こちら(Oscarオスカー賞)でどうぞ。

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2008年02月09日

FILM“KIRIKOU ET LA SORCIERE” 映画『キリクと魔女』

kirikou子どものお陰で、世界が広がったといえば、アニメ映画の存在もその1つ。映画が文化の1つの国・フランスでは、子どもが喜ぶだけでなく、大人も感動する作品は、意外と多い。

 

フランス・ベルギー・ルクセンブルグの合作映画『KIRIKOU ET LA SORCIERE キリクと魔女』は、そんなフランスで大ヒットした映画の1つ。多くの賞にも輝く、その評価は高い。続編も出て、DVDも売れているし、ミュージカル化もされた舞台もロングラン中。同世代の子どもを持つ友人たちとの間でも、よく話題にのぼった。今回、うちの5歳児たちのクラスのテーマ・アフリカのシンボルイメージとして使われた題材もこれで、キリクの村の工作も<写真:下>。

 

作者のフランス人・Michel OCELOTミッシェル・オスロは、浮世絵にも造詣の深い日本通で、物語の舞台はアフリカだけれど、全体のかもし出す雰囲気は無国籍風(Videoクリップはこちらで)。子どもだけでなく大人も(考えさせながら)楽しめるこの寓話は、遠い世界のお伽噺のはずなのに、観ているうちにす〜っと中に引き込まれてしまう。

 

afrique(C)kimiko.bottiそれでも、日本で、さほど評判にならないのは、たぶん、この映画に織り込まれているメッセージのほとんどー誰も見ていなくてもしてはいけないこと、和や協調の大切さ、外見で差別してはいけないことーは、日本では(守れているかどうかは別にして)当たり前のことだから、かも。家庭や周りの大人たち、そして、(フランスの学校教育には存在しない)『道徳の時間』が教えてくれるもの。

日本語版DVDはジブリから出ているので、機会があれば。

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2007年12月30日

FILM“LE PLACARD” 映画『メルシィ!人生』

leplacard(C)kimiko.botti原題は『Le placard ル・プラカー』(“戸棚、押入れ”の意味;邦題『メルシィ!人生』)で、この単語を使った表現には「人に言えない過去がある」とか「のけlepracard-blog_kimiko.botti者にする」、そして「秘密を告白する」等があって、すべてこの映画のストーリーの附箋になっている。

リストラされそうになった主人公が、ゲイだと(嘘の)告白をする事によって巻き起こるコメディで、ある意味フランスの現実が詰め込まれた映画<公開は2001年。年末年始休みにDVDでどうぞ>。

 

物語は、(既に妻子には逃げられていて)電話にもロクに出てもらえず、定期的に週末を過ごす取り決めにはなっている思春期の息子には、つまらない男だと見下されているし、その上、失職しそうになって、すっかり世をはかなんだ主人公が、飛び降り自殺したいほどまでに追い詰められる。たまたま気づいて機転を利かせた隣人に助けられて…半信半疑で張ってみた“作戦”が、偽装ゲイ。事はうまく運び、リストラを免れたばかりか、ひょんなことから、息子の尊敬と親近感をも勝ち得ることになったり、人生はいい方向に転換していく。(予告編videoは、こちらで)

 

leplacard(C)kimiko.botti何かと“権利・権利”の主張が強いフランスでは、平等待遇や人権に敏感なのは、今年、特に盛んだった一連のストライキでもわかると思うけれど、『ゲイだから、解雇された』ということになると、フランスに??万人の規模を誇る、ゲイの団体が黙ってはいない。当然、抗議運動が想像されるし、世論もきっと騒ぎ出す。しかも、そこは、コンドームの製作メーカー(…ところで、フランスでは“男女のカップル”間には、あまり普及していないままなことは前出の通り)。

 

デフォルメされたコメディとはいえ、フランスの雇用制度についての実態が少しわかるし、なぜ、去年、若者の新卒採用待遇に関して、“一定期間を設ける”と再考されたのかもわかるかも。

1度正式採用してしまうと、解雇するのがとても困難なのも、“権利”がやたらと横行するのも、フランスの抱える現実。

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2007年11月16日

FILM“UNE GRANDE ANNEE” ワインは識るより“楽しもう”

vigne(C)kimiko.bottiずっと以前、日本に住んでいた頃に、Lyonリヨン近郊でChateauワイン農園を所有している友人の実家に招待されて、数日過ごした帰り際に、ラヴェルのついていないボトルを1本いただいた。「“家族用のだから”美味しいよ。日本のご家族にどうぞ」

 

・・・今年1月に公開された“UNE GRANDE ANNEE:邦題『プロヴァンスの贈り物』”(日本では今夏公開)を(先週)観て、そvigne(C)kimiko.bottiの深い味を改めて思い出した。と、同時に…友人が、その時私の耳元で囁いた「フランスのワイン農園の“家族用”には、本当に1番美味しいものを、選りすぐってとっておくんだ」というのは、ある種のジョークかと(その農園のものは、どれも優れた品質なのだとばかり)思っていたけれど、もしかしたら、やっぱり本当だったのねと考え直させられたのが、この映画での1シーン。

 

日本でボジョレー・ヌーヴォーをこぞって買うのを批判する声もあるけれど、極上のヴィンテージ・ワインを語り出したらきりがないし、フランス人にだって、そう知りvigne(C)kimiko.botti尽くしている人はいない。普通に“ちょっと高いお金を出したのに不味かった経験”は、誰でも何度かしていること。

 

ボジョレー・ヌーヴォーは、もちろん若い味だけれど(期待通りには)美味しいし、お祝いごとと楽しんでほしい。作っている人たちにとっては、空を眺めながら、肌で空気を感じながら、完成させた1本に変わりはない。日本での需要が伸びることは、作っている人たちには嬉しいことだし、年に1度の伝統行事を、東の果てからお祝いし始めてくれるのは楽しい、という人にも会った。

 

この映画は、そんな葡萄農園の空気をふわりと届けてくれるんじゃないかと、ボジョレー・ヌーヴォーとは関係ないけれど…ちょっとお勧め。

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物語は・・・

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2007年11月10日

FILM“LE DINER DE CONS” 映画で学ぶ(!?)“パリVSマルセイユ”

ledinerdecons(C)kimiko.bottiそんなL’OMファン対PSGファンの犬猿の仲ぶりというか、いわゆる南仏対パリのAnti感覚ぶりは、もちろんフランス中で有名な話で、映画やドラマ、そして小説の中の会話でも時々出てくる(のが、面白い)。ledinerdecons(C)kimiko.botti

私の好きな俳優の1人・Thierry LHERMITTE ティエリー・レルミット主演の“LE DINER DE CONS”(1998年公開)というコメディ映画があって、この中にも(そういうシーンが)出てくる。

 

しかも、本当にありえそうな感じ・・・パリに住む主人公の1人が、マルセイユ出身の友人に電話して頼みごとをするシーンで、「『Allez!!L'OM(アレ・ローエム) マルセイユ頑張れ〜!』って、大声で言ったら(頼みごとを)きいてやるよ」と、 “交換条件” (というものを、フランス人は、ものすごく嫌う傾向がある(と思う))を出される。結局、条件を呑むしかなくて渋々言うけれど、「声が小さい!」だの文句をつけられて、大声で繰り返す(苦渋に満ちた!?)顔と、(言わせているほうの優越感たっぷりの)表情は、印象的(で、それぞれを、友人知人の顔に置き換えて想像してみると、余計リアルで滑稽)。

 

映画のストーリー自体は、あまりにも馬鹿馬鹿し(すぎるけれど、個人的にはとても好き)くて、なさそうであり得そうな話(なんと、欧州では“タイタニック”に次ぐ大ヒット作品:セザール賞も3つ受賞)。フランス人のPetit bourgeoisプチ・ブルジョワといわれる富裕層の、嫌味っぷりと(こんなことでストレス解消しているなんて)結構、幸せでもない感じが、ちょっと垣間見られるかも。物語は・・・

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2007年10月26日

FILM“LES VISITEUR“ 映画『おかしなおかしな訪問者』

そのCiotatシオタのフェスティヴァルのオフィシャルWEBのバックミュージックに使われているのが、“Les visiteurs レ・ヴィジター”(邦題:おかしなおかしな訪問者)のテーマ曲。lesvisiteurs_blog_kimiko.botti

ジェン・レノ主演のこの映画は、全部で3作のシリーズで、“Les visiteursレ・ヴィジター<1993年公開>”(邦題:おかしなおかしな訪問者)に続いて、“Les visiteurs 2:Les couloirs du temps レ・ヴィジター・ドゥ=レ・クルワー・ドゥ・トン<1998年公開>”(邦題:ビジター)、そして米仏合作の“Les visiteurs en Amerique レ・ヴィジター・オナメリック<2001年公開>” (邦題:不明)・・・Taxiシリーズと違って、ハリウッド版も面白い(予告編Videoはこちらで)!

 

いずれも、Jean RENO ジャンレノが演じる中世の騎士ゴッドフロワが、人生最大の失敗を、なかったことに(やり直し)するために、過去に遡ろうとして、手違いで(彼にとっての大未来)の現代に来てしまうことから巻き起こる、誤解と失敗の数々(のコメディ)。道連れになるのは、(時代が時代なので、人間扱いされない)下僕のジャクイユ。脇役も、名優ばかりなので、とってもリアル。

 

lesvisiteurs_blog_kimiko.botti1作目は私は日本で(フランスに暮らすことになるとは思いもしなかった頃で)見たけれど、十分、笑えたし、大好きになって、繰り返し観てしまったほど。

そのお陰で覚えた「O.K.オッケー」(なぜ、可笑しいのかは観てのお楽しみに)は、今でも(私の周りだけかもしれないけれど)一部のフランス人たちがふざけて(真似て)よく使うし、(この映画もすっかり気に入ってしまった、うちの4歳児も時々使うようになっているこの頃なので)次世代にも語り継がれる(!?)ネタの1つかも(フランス人は、結構古いギャグをず〜っと使う)。

 

lesvisiteurs_blog_kimiko.bottiさて、そんなわけで、体感しておくとフランスがもっと面白くなる(はずの)お奨め映画。ちなみに、撮影は北仏Oise オワーズと南仏Aude オードCarcassonne カルカッソンヌは、古城が残る街として有名)と2ヶ所で行われて、繋げて同じ街のように作られている。どちらがどちらかは、車のナンバープレート(の末尾)で(Oise

60Aude11)。Chateau de Montmirail モンミライユ城は、Oiseに現存するChateau d’Ermenonville アーメノンヴィル城を、当時の内装に設えて撮影したそう。

このお城、映画のストーリー同様に、セミナーや会議も出来るし、宿泊も“O.K.”。

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2007年10月12日

L’EDEN-THEATRE エデン劇場:世界で初めて映画上映した港町

ledentheatre(C)kimiko.bottiパリ市長は、色々画期的なことを実現してくれると紹介したけれど、19世紀の、南仏の小さな港町Ciotat

シオタ前出:l’ile verte無人島参照)市長の功績もすごい。

映画の発祥の地は(ハリウッドかと思っていたら)なんとフランスで・・・そういえば、(世界で最初に映画を上映させたという)Auguste et Louis LUMIERE リュミエール兄弟というのは、フランス人(の名前)。よく知られているところでは、1895年の12月末にパリで公開されたのが有名だけれど、実は、その3ヶ月ほど前の921日に、CiotatシオタのL’Eden-Theatreエデン劇場で、世界で初めての映画として“L’Arrivee d’un train a la Ciotat(シオタへの列車の到着)”が、公開されている。

 

このL’Eden-Theatre エデン劇場は、もともとはそのために作られたわけではなくて、当時のシオタ市長の発ledentheatre(C)kimiko.botti案で、(前出:ヌイイみたいに)Marche couvert de la Ciotat屋根付きのマルシェ(市場)とHotel des postes郵便局が、1890年の夏から2年がかりで建設された。当時は、ちょうどパリ博のために建てられたTour Eiffel エッフェル塔が、世界の度肝を抜いた直後で、そういうことが(この、当時としてはモダンな建築物を造ろうという)きっかけになったらしい。

 

ledentheatre(C)kimiko.bottiところが、(天候の悪い日の多いパリならともかく)太陽の恵みをふんだんに受けている南仏のこの港町では、(青空の下の開かれた)マルシェの習慣を変えるのは難しくて、結局、無用の長物になってしまったらしい。そんな中での、この映画上映がきっかけとなって、今日にも立派に残る映画館誕生へと繋がる。10年ほど前に補修工事もして、今でも毎日上映されている(最新のプログラムはこちら)。

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2007年10月03日

FILM“UN SECRET” 映画『ある秘密』

unsecret(C)kimiko.bottiフランスの映画は、水曜日を基点に新作に切り替わると以前書いたけれど、(今日)10月3日から公開になる作品の中で注目されているのは“UN SECRETアン・スクレ(ある秘密)”。ある家族の秘密を軸に、家族の愛や男と女の関係が綴られていく。背景は、Camps de concentration ナチスの悲劇

 

原作(実は、知らなかったけれど)の評判は随分よくて、*Prix Goncourt des Lyceens2004と**Prix des Lectrices de Elle2005を受賞している。

 

あらすじは、『主人公の少年は、病弱な1人息子。兄のいる生活に憧れる幼い彼は、想像の中で作り出した(はずの)、かっこよくて強い(姿の見えない)兄と、(ひとり遊びの)時間を楽しむ日々。でも、彼は両親に“何か”不自然な隠しごとの雰囲気を感じていた。両親が決して語らない過去への想像は膨らむ。そして、彼が15歳の時に、両親の古い女友達から、ついに“その秘密”を明かされる・・・』

監督は、Claude MILLER クロード・ミレール主演のPatrick BRUELのTF1インタビューはこちら

 

unsecret(C)kimiko.bottiunsecret(C)kimiko.botti原作者(であり、精神科医でもある)Philippe GRIMBERTフィリップ・グランベールの実話に基づくこの小説は、彼が、主人公が全てを悟ったのと同じ15歳の時に書き下ろしたそうで、彼自身が、今の職業を目指すきっかけとなったらしい。

 

日本でも『ある秘密』というタイトルで、新潮社から翻訳本が出ているし、この映画自体もかなり注目されているから、日本でも、いずれ公開されると思う。機会があれば、是非。

個人的には・・・取り急ぎ、Resumeを読んで、より惹かれる原作を読み始めたところ。 

 

unsecret(C)kimiko.botti*Prix Goncourt des Lyceens:1988年から、FNACの主催で、ランス大学本部アカデミー・ゴンクールの協力を得て、リセアン(高校生)が選ぶ文学賞。**Prix des Lectrices de Elle:1970年から雑誌Elle主催の、文学賞。

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2007年09月12日

DIABOLO MENTHE ディアボロ・マント

diabolomenthe(C)kimiko.botti(前出)Menthe a l'eau マンタローへのコメントで、DIABOLO MENTHE ディアボロ・マント(ミント入りレモネード)という映画と飲み物があるとあった(けれど、記憶になかった)ので、うちのフランス人に訊いてみたら「そんな古い映画、よく知ってる人が(日本に)いるね」と驚いていた(30年前の作品(1977年公開))。でも、Cesar(セザール)賞にノミネート(受賞はしていないものの)されたそうで、やっぱりフランス映画史に残る名画の1つらしい。

 

diabolomenthe-blog-kimiko.botti舞台になっているのは、1963年のParis パリ。主人公は、13歳のAnneアンヌとその姉で15歳のFrederiqueフレデリック。物語は、(両親が離婚しているこの姉妹が)、パリに居を構えた母親のもとに移り住んだ9月(の新学期)から始まる。

姉のフレデリックは、政治活動とパーティーに興ずる一方で、妹のアンヌは、姉の影のようにひっそりとした存在で(…というのは、一昔前の少女漫画の典型みたいな印象を受けるけれど)まだ、フランスで、結婚率が今よりはるかに高くて、離婚がまださほど一般的には普及(!?)していなかった時代の、少女達の(いわゆる青春群像)映画(らしい)。ビデオが出ているそう。

 

で、飲み物の方のDIABOLO MENTHE ディアボロ・マント(ミント入りレモネード)。diabolomenthe(C)kimiko.botti<Recetteレシピ>はSirop  de menthe ミントシロップLimonade(リモナード)レモネード(透明な炭酸入りレモン風味飲料。日本人にとっての、ラムネ(ソーダ飲料の方の)みたいな郷愁を誘う飲み物:今では、ペットボトル入りも売っているけれど、もともとは、彫文字入りのキャップつき瓶<写真>)。

 

どうして、これが映画のタイトルになっているのか、なんだか気になるので、そのうちビデオを探してみようか、と。でも、とりあえず、今夜Ma recetteは、ミントシロップの代わりに、生ミントの葉とボンベイサファイヤで。

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* そんなわけで、昨日の葡萄農園の続きは、また明日。



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2007年08月14日

FILM“RATATOUILLE” 今夜は“ラタトゥイユ”??

ratatouille-blog/le14.8-kimiko.bottiこの夏、楽しみにしていた映画の1つ

RATATOUILLEラタトゥイユ(邦題:『レミーのおいしいレストラン)を、昨日、やっと観てきた。

 

ハリウッド映画だけれど、作品の題材がパリ、しかも、フランス料理へのHommage 敬意たっぷりの作品というので、公開前からフランスのメディアでは特集を組んだり、と注目されていた(ので、邦題で、子ども向け映画に勘違いされがちなのがちょっと残念:原題のRatatouille 前出写真の通り、とてもポピュラーな南仏家庭料理)。こちらでは、なかなか評判いい。確かに、予告編やクリップを見比べると、(個人的には)フランス語版が、やはり1番しっくり臨場感たっぷり(フランス映画みたい)な気がする。<予告編の比較をどうぞ:フランス語版 / 英語版 / 日本語版>

 

ratatouille-blog/le14.8-kimiko.botti物語の舞台となるのは、ミシュラン5つ星レストラン。そこの()大シェフを敬愛する“ネズミ”と、全く味覚のセンスのない料理人との出会いから始まる、大人のファンタジー(子どもには、むしろ退屈かも)。

 

実写ではないのに、街の雰囲気が伝わってくるので、パリ好きの人にはヴァーチャル感を楽しんでもらえる(はず)。

 

La recette de la ratatouille par l'equipe du film 出演者達によるratatouille ラタトゥイユのレシピ紹介Videoはこちら(新進若手シェフのCyril LIGNACもチラッと)。

ビタミンたっぷり。夏バテに効きます。

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2007年03月20日

LE PRINTEMPS DU CINEMA 映画が3ユーロ50(3日間限定)

le20mars07/blog_kimko.botti頭の中はすっかりアンパンマンだった週末、しかも、マルセイユでは水着姿も出ていたほどの好天に恵まれていたので、映画のことは全く頭をよぎらなかった(冬や雨の日曜だと、まず映画!)。

 

昨日(18日(日曜))から20日(火曜)までの3日間は、Le printemps du cinema !!!(“春の映画デー”とでも訳せばいいのか) 

La Federation Nationale des Cinemas Francais フランス映画協会主催のこのイヴェントは、フランス全土(の提携映画館)で現在上映中の新作映画が、3ユーロ50均一で見られるというもの(プロモーションVIDEOはこちらで)。

 

2006年は、5,300室の映画館に、延べ260万人。

フランスは、ヨーロッパ1の映画館数、公開される映画数もかなりのものを誇る映画大国なものの、ここ数年の映画人気は下降気味だったのが、(昨年は)当たり年(!?)だったといえるようで、過去20年で最高の集客と興行収益をあげたらしい(TF1:記事参照)。

 

2000年から始まったので)今年は、8回目。

年明けから公開中の映画で、すでに観客動員数が100万人を超えているのが6本(T4XI,La Mome,La Nuit au muse,Rocky Balboa,Blood Diamond,Moliere)、先週公開で、滑り出し絶好調なのも数本、と、今年の興行成績への期待も高いんだそう(上映中の映画のプログラム詳細はこちら/ 各館上映時間の検索はこちらで)。

* ちなみに、先週のBox-office 人気映画一覧はこちら



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2007年03月10日

V.F. et V.O. フランス語吹き替え版

mon_cinema(C)kimiko.bottiそういえば、フランス人は、やたらと “V.F. ヴァージョン・フランセ(フランス語吹き替え版)” が大好き。

 

テレビのニュースでの外国人の発言は、字幕のかわりに吹き替え音声だから、大好きな映画俳優のインタビューでも生音声が聞けないのはちょっとがっかり。生放送の場合なら仕方ないかもと思うけど、せめて録画ニュースくらいは字幕にしてくれたらいいのに、といつも思う。

フランスでは、国民全体の識字率が決して高くない状況が長いこと続いていたせい(!?)、とか、外国語嫌いのフランス人が多いから、とか、勝手に偏見を持っていたけど、(いつの間にか)確かに慣れてしまうと字幕なしも、ちょっと便利かも、と洗脳されてきた自分をちょっと怖いと思うこの頃…。

 

映画館でも、地域によっては全部、V.F. ヴァージョン・フランセになっているということも。(写真(上)は、私がよく行くMarseilleの映画館、この中に大小11のホールがある。ここは、子ども向け以外は、大抵 V.O.ヴァージョン・オリジナル(原語版))。

 

musicandlyricsそんなわけで、(今のところ)最新劇場公開映画はやはり字幕付きのV.O.ヴァージョン・オリジナルを、なものの、(集中してみるわけでもない)自宅でDVDは、もっぱらV.F. ヴァージョン・フランセ。こちらで来週公開のハリウッド映画“Le come-back”(原題:music and lyrics)は、Hugh GRANT ヒュー・グラント主演なので、家のDVDの“Notting Hill”『ノッティング・ヒル』で、フランス語吹き替えばかり聞いてる今となっては、彼の生音声を聞いたらそっちの方が奇妙に感じるかも?と思うほど。

 

ずっと以前書いた、フランスの超B級映画もそうだったけど、この映画も80年代の音楽を面白くいじっているようなので、ちょっと楽しみ。フランスのテレビCMでも、80年代ものをよく耳にする。ところで、この映画の主演女優の方は、(80年代の名作“ET.”では小さな女の子だった、Drew BARRYMORE ドリュー・バリモア・・・)。

 

原題は、“Music and lyrics”、邦題『ラブ・ソングが出来るまで』(4月公開らしい)。予告編の、3ヶ国語バージョン比較をどうぞ(やっぱり雰囲気は変わる)。

 

* ちなみに、子ども向けの劇場公開映画は、ほぼ全てがV.F. ヴァージョン・フランセ(フランス語版)。一般向けは、地域によって違うけど、V.F.はとても多いので、上映案内(V.F.かV.O.)の表記には、ご注意を。



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2007年03月06日

AH!LA BOULETTE やっちまった!