2008年04月
2008年04月30日
COTES DU LUBERON 美味しい暮らし:“コート・ド・リュベロン!”のワイン
『星の王子さま』を最初に読んだ時にも、格別感動もしなかった私なので、Peter MAYLE ピーター・メイルの『南仏プロヴァンスの12ヶ月』も、今頃読み返して、感銘を受けているところ。
世界中でブームになった頃には、“流行は押さえておかないと”と斜め読みしただけで、(最後のページをめくっても、名残惜しくもないほど)全く興味が湧かなかった記憶がある。
そこに描かれていたのは、(当時、南仏を知らなかった)私にとって“キレイだけれど、退屈極まりない風景”でしかなくて、(きっと翌年も同じ光景が繰り広げられるだろうとしか思えない)日々の生活も、『“広告屋”が、ブーム仕掛けのために美化してしたためたフィクション』ーPeter MAYLE ピーター・メイルは、作家であり一流の広告エグゼクティブだから、ゼッタイにそういう部分はあるはずと思いながら読んだだけに、ノンフィクション部分に触れるたび、余計に感動するのかも。
細かい情景描写は記憶効果も抜群で、10年を経てから、初めて“うちのパリジャン”と南仏ヴァカンスへ出掛けた折に、いつか聞いたはずの地名がいくつもあって、初めて見る光景に、なぜだか親しみを感じられた。
そうして、先日、件の中世のお祭りのためのMarcheマルシェで、“いつか見かけた記憶のある名前”AOC Cotes du LUBERON コート・ド・リュベロンのスタンドを発見!
Merlotメルロー、Syrahsシラー、Grenacheグレナッシュ、Gameyギャメイ、Pinot noirピノ・ノワール、そしてGrenache blancグレナッシュ・ブランと、ずらりと並ぶボトルのほとんどが、パリの食品博覧会での金メダル受賞のもの続き。
モチロン、さっそく試飲!どれも美味しかったけれど、私にとっての1番は、何の賞ラベルもついていない、しかも、他のものより安価な、『誕生80年記念』という1,5リットルの赤ワイン。賞を逃している理由は単純明快で、「出展しなかったから」だそう。
「毎年、いちいち全種をパリまで持っていくのは面倒だから」と言うけれど、本当は、こうやって美味しいものは地元でだけで、値が吊り上ることもなく流通させているのが、南仏プロヴァンス暮らしの醍醐味なのかもしれない。
2008年04月29日
LA GROTTE AUX PALMIERS 洞窟 :1千万年前のヤシの木の化石
フランスには、ロマンティックがいろいろ・・・その1つは、ギリシャ神話は想像の世界ではなくて、本当にあったのかも?とさえ思わせてくれるようなこと。
歴史の実在した空気を感じさせるものがたくさん残っていて、しかも、それが、触れることの出来る距離に存在している。わざわざ意識しなくても、大きな世界遺産だけでなく、国や街でPatrimoine歴史的存在として認定されているものは、そこここに、威張ることなく、町並みに溶け込んでいる。
そして、地上の光を長いこと見ないまま眠っているものの新たな発見は、今も続く。新たに掘り起こした宅地や道路の下から遺跡が出てきたり、中には、歴史的建造物((前出)Peyrolles en ProvenceのChateau du Roi Reneお城の地下部分)の下から更に、こんな太古の自然のロマンも!
ラ・グ(ロ)ォット・オ・パルミエー
(ヤシの木の洞窟)は、1979年に、偶然、子どもたちに発見された。
とても小さな洞窟(奥行き20m×幅10mほど)で、40人も入ればいっぱいになる感じ。小さな入口を通り抜けると途端に空気はひんやり、照明を点けられると、天井部分にいくつかの網目のくっきりしたへこみ部分の影が、ぼんやり浮かび上がる。懐中電灯で覗き込むと、確かに、ヤシの幹のてっぺん部分の形で、1番大きなものの脇には、葉の部分が繰り抜かれたあとのついた化石部分が見られる。
今でこそ地震の(ほとんど)ないフランスだけれど、地質第3紀と呼ばれる700万年から1400万年前の地殻変動期があった。そして、ある時、地盤のずれが生じたせいで、土深く埋まってしまったヤシの木たちが、いつしか土に戻って・・・崩れ落ちて、跡形もなくなったはずなのに、ちゃんと生きた証を残している。
ヨーロッパでは、(今のところ)唯一の存在。
2008年04月28日
POSITION MEDITERRANEE 弓道のてほどき:地中海スタイル
さて、このPeyrolles en ProvenceのGrande Foire du Roy Reneという中世を模したお祭りでは、Tir a L’arc 弓道の手ほどきも。
L'arc弓はモチロン貸してくれて、fleche矢5本につき1ユーロ(=約165円)、しかも懇切丁寧な指導付き・・・なので、ものすごく並んだ。フランス人は、基本的に整列マナーがひどい。横から入り込んだり、素知らぬ顔で“堂々と”人の前に入り込むケースが、本当に驚くほど多い。諌められると、お決まりのセリフは「あら、列があったんですか?」。
先頭に並んでいる人たちと、そんな“行列が見えない”人たちとのやり取りが繰り返される中、10人目ぐらいだった私たちの番が来た時には、約1時間経過!でも、その甲斐あったと心から思える充実した数分間だった。
うちの好奇心旺盛(なので、1時間でも並ぶ)5歳児は、モチロン初めてのことで、数時間後には筋肉痛が出て本人も驚いていたほど、静かだけれど、心身ともに力の要るスポーツ。私は、ずっと以前にヴァカンス先で“アーチェリー遊び”を試しただけの、やはり初心者。この日も、息子の付き合いにと遊び半分で並んでいたのが、自分の番が来て説明を聞いていたら、とてもZENな気持ちになった。
思い切り引くとキチンと飛ぶのが嬉しくて、でも、素人なので左腕のひじ内側に、矢の羽が擦れていく・・・で、たった5本の後にどうなったかというと、全治1週間のひどいアザ。どうしてそこまでなるまでしたのかと、夫にも言われたけれど、それくらい夢中に、なる。
さて、弓を引くときの指のかけ方は何種類もあるそうで、1番ポピュラーなのはタバコ式といわれる2本指(人差し指と中指)をかけるやり方、確実に獲物をしとめるのは、親指を使うモンゴル式だそう。そして、私が習ったのは、指3本をかけるPOSITION MEDITERRANEE地中海式で、どうしてそう呼ぶのかは、教えて下さった方もご存知ではなくて、でも、“たぶん、ギリシャ人たちがそうしていたから”らしい。
PEYROLLES EN PROVENCE 中世の町“化粧”:市役所も、この通り
Peyrolles en Provenceは、このGrande Foire du Roy Rene中世のお祭りの機会に初めて訪れた町なので、もともとの姿を知らないだけにタイムスリップ感がより楽しめた感じ。フランスは、地震が(ほとんど)ないので、古い建物がそのままきっちり残っているので、余計な細工がいらない。
市役所も、この通り。
布飾りや、馬やヤギ・ロバなどの厩舎を特設している他には、特別な装飾はなし。
当時の人たちが見たら、旗の生地などは「こんなに色鮮やかじゃなかった」というのかもしれないけれど、少なくとも、市役所に現存・展示されていた、Chevaliersシュヴァリエ(騎士)たちの盾はカラフルで、華やかな雰囲気だったはずなのを想像させる。
2日間のプログラムには、(前出の)Chevaliers騎士たちのショーだけでなく、まだまだいくつかあって、私達は(直前になっていくことを決めたので、予約が既に満杯で)参加できなかったけれど、夜には、伝統料理が楽しめるディナーショーもある。場所は、モチロン屋外ー広い草原にテーブルを連ねる豪快なもので、今年のメニューはTaureauトロゥ(去勢していない牡牛:闘牛はこの種)と豆料理だったそう。
Taureauトロゥは、南仏名物料理の1つ。ArlesアルルやNimesニームあたりのビストロのメニューでもよく見かける(し、お肉屋さんでみかけることも:AOC・Camargueカマルグで出しているRecettesレシピは、こちら)ので、機会があれば。
2008年04月27日
COMBAT DE CHEVALIERS そして、馬上の“本物”騎士たち
そして、こちらが、Grande Foire du Roy ReneのSpectaclesメインの演し物の1つ、
Combat de Chevaliers シュヴァリエ(騎士たち)の勝負。
4人の騎士たちが、馬を駈って、1人ずつ順番に、空中や地上に据えられた障害物の数々を、長い槍で倒していく個人競技の披露に続いて、2手に分かれての馬上での1対1の戦い、そして、馬を降りての、映画“Gladiator(グラディエーター)”みたいな力勝負へと続く。
ブルーが、この町Peyrollesペイロルの優しく勇敢なシュヴァリエ(騎士)で、黒が他所から来た強いけれど意地悪な乱暴物、という設定らしい。
後半は、きっちり悪役側が負ける、お決まりのショー展開になっているけれど、前半は純粋に真剣“競技”で、見ているほうにも緊張が走った。それでも、馬と風を切っている様子は、ただただ気持ちよさそうで、ちょっと羨ましくも・・・そういえば、子どもを持ってからは、何かと慎重になって、馬にも乗っていない。
LE TEMPS D’UN REVE “小さな騎士”の初遠征
うちのChevalierシュヴァリエ“小さな(本人的には、本物の)騎士”が、初遠征した。
彼が、Chevalierシュヴァリエ(騎士)の称号と証明書を貰ったのは、(前出)Ciotatシオタでのことで、以来、(幼稚園のクラスでも、さんざん褒められたのに、すっかり気を良くした彼は)あらゆる困難に立ち向かっている。どんなに嫌いな食べ物でも残さず(水で飲み込むし)、靴下も、自分で履く。
さて、21世紀のフランスでも、Chevalierシュヴァリエ(騎士)の出番は、意外と、ある。
同じBouches-du-Rhoneブッシュ・ド・ローヌ地域圏の、Peyrolles en Provenceという、マルセイユから車で45分ほどのところの町では、3年前からGrande Foire du Roy Reneという中世を再現したお祭りを、週末2日間に渡って開催している。この町のChateauお城で暮らす、夫の友人の1人が参画していているので、うちの5歳児も、マントをなびかせ剣・楯を手に、Chevalierシュヴァリエ(騎士)として勝負を挑む相手を探しに出かけることにした(ら、ものすごく面白かった)。
町の人の多くが中世の衣装に身を包み、それ風の屋台で喉を潤している。ちょうど、立ち上がって、衣装を調えなおしていた人のところへ、5歳児「勝負しろ」。
・・・初遠征で、(親切な見知らぬ人に相手してもらって)勝利を収めた彼は、ご満悦。彼のパパが、友人を所在確認しようとしても携帯が繋がらない様子に、「無理だよ、この時代は携帯が繋がらないの、映画で見たでしょ?」<(前出)ジャン・レノの映画“Les visiteurs”参照>
2008年04月26日
CAFE A LA CANNELLE 雨のマルセイユ:シナモン・カフェ
(不平不満を並べつつも)マルセイユ暮らしで気に入っていることは、やはり沢山あって・・・雨の日が極端に少ないことも、その1つ。
だから、降り続く空を静かに見上げられる “心の余裕”(!?)というのか、ちょっと景観が煙る感じの、独特の雰囲気になるのを眺めるのが、逆に楽しかったりもする。今の時季はまだ、平日には海岸沿いに滞在する観光客もまばらで、コンヴェンションもない時の海辺のリゾートホテルの午後のカフェは、この通り(実は、お天気がよくて人が多い時は、ちょっと苦手)。
雨の日のこの場所が気に入っているもう1つの理由は、ちょっとブラジルを思わせるから。南米はいつも晴天ばかりのイメージだけれど、曇り空のことも少なくなくて、霧に煙ることもしばしば。だから、想い出には、抜けるような空と、小雨で煙る風景。
夫の出張の機会や、ヴァカンスで何度か過ごすうちに、とても懐かしい国になった。
さて、写真のCAFE A LA CANNELLE シナモンカフェは、フランス名物でもマルセイユ名物でもない。時折見かける程度のフレーバーカフェで、私にとっては、(甘味が最初から加えられて出される)ブラジルのコーヒーの風味を思い起こさせる、香ばしい、甘い飲み物。小さなデミタスで、運ばれてくる。
甘いエスプレッソは普段は飲まないけれど、これだけはちょっと別物。
2008年04月25日
JARDIN DES TUILERIES テュイレリー公園:木漏れ陽のカフェテラス
パリ1区のJARDIN DES TUILERIES テュイレリー公園は、17世紀に、Palais des Tuileries テュイレリー宮殿(は焼失してしまったけれど、ルーヴル宮殿西側に隣接していたらしい)の庭園として造られたもので、La Seine セーヌ河畔の大通りQuai des Tuileries ケ・デ・テュイレリーとRue des Rivoli リュー・デ・リヴォリ通りの間に挟まれる形で、Place de la Concorde コンコルド広場から、(前出)Cafe le Marly カフェ・ル・マルリーのあるMusee du Louvre ルーブル美術館まで横に広く伸びた庭園。
夏にはいつも移動遊園地が、クリスマス前後には白い大きな観覧車が設置されて、より賑わいを見せる(し、雪化粧も、ちょっといい感じになる)けれど、そうでない時季にも、木漏れ陽の気持ちいい砂利道を、ただ散歩したり、読書したりする人は多い・・・そして、庭園内にいくつかあるカフェ・テラスも人気で、ビジネスランチする(力の抜きどころを心得ている)友人も、いる。
Concordeコンコルド側の入口向かって右手前には、有名なOrangerie オランジュリー美術館があるし、Musee d’Orsay オルセー美術館はセーヌ対岸に。Rue St.Honoreサントノーレ通りにも、ほぼ並行しているし、近くに行く機会は意外と多いはずなので、ぜひ。
CAFE LA JATTE ヌイイのカフェ・不法就労問題:権利??
そして、こちらはParisパリ市のすぐ北側に隣接するNeuillyヌイイ市で、ある有名カフェが槍玉に上げられている話題。
Neuillyヌイイの地名は、先日、大統領の次男がこの地区の議員に当選したことで記憶に新しい人も多いはず。そうでなくても、フランスでは、(元市長である)サルコジ大統領のお膝元として知られている。
2008年04月24日
LE MARLY 大人のロマンティック空間 : ルーヴル・深夜のカフェテラス
Café le Marly カフェ・ル・マルリー<93,rue Rivoli 75001/Tel.:01 49 26 06 60>は、ルーヴル美術館の中庭広場に頭を覗かせている、有名なガラス張りのピラミッドの正面、見渡しのいい回廊部分に細長いテラス席を広げているのが特長。
朝8時から深夜2時まで、年中無休のこのカフェ・レストラン・バーでは、朝食からブランチ、ランチ、そして夕食まで楽しむことも出来る。モチロン、カフェだけでもOK。陽射しの気持ちいい時季には、テラスに座って写真を撮っている世界各国からの観光客を見かけるけれど、お天気がいい日のパリなら、ちょっと、その時間をここで過ごすのはもったいない感じ。
せっかくなら、お隣のJardin des Tuileries テュイレリー公園のカフェテラスや、すぐ近くのPalais Royal パレロワイヤルのカフェ・レストランの方が気持ちいい。
さて、昼間は(ややもすると行列の)人に囲まれているピラミッドも、日が落ちる頃(22時ごろ)には人気もまばらになってくるし、ライトアップされたピラミッドは、本当に素敵。後ろに広がる歴史ある建物との対比もちょっとしたもの。
夕食後の大人の時間ーカフェやカクテルを楽しむには、パリで1番ロマンティックな場所の1つ。というわけで、個人的には、深夜23時以降がお奨め・・・ただ、真夏の週末には、深夜0時を廻っても満席なことも、しばしば。
それでも、席が空くのを待つひとときに、セーヌ川沿いを散歩してくるのも、これからの季節ならではの楽しみとも言えるかも。
2008年04月23日
BIENVENUE AU SOLEIL 地中海ヴァカンススタイル:泊まれる船
南仏・MarseilleマルセイユのVieux Portヴュー・ポー港の市役所正面に停泊中の船の中には、レストランになっているものや、船長・スタッフつきで貸切レンタルサーヴィスをしているものも何艘かある。
目立つところでは、市役所前にいくつか停泊していて、結婚式や大人数でのFeteパーティー用の、ちょっと趣のある帆船もあれば、子連れグループでのカランクめぐりに活躍する、実用重視タイプも。そして、去年の10月からは宿泊も出来る、クルーザーも登場。
Sud-1という船がそうで、基本的プランでは、日中船長が沖合いまで出してくれる。沖合いで船を停めてもらって、そこで泳いだりもぐったりしてもいいし、カランクや島に連れて行ってもらうことも、相談すればアレンジしてくれるそう。ただ、部屋が4室(ダブル2、ツイン2)あるので、借り切っていない場合には、他の宿泊客との兼ね合い次第。
夕食は別料金で、メニューから選んで用意してもらうことも可能だし、朝食は、デッキでオーナー気分で楽しむことも出来るそう。お値段は、手頃(料金表は、こちら)。
ところで・・・TGV整備に伴って、なんだかちょっとフランスは、バブルづいている感じでしょう??
2008年04月22日
STATION ALEXANDRE 古い駅舎の再利用◆Д泪襯札ぅ罎梁震榲スペース
そして、マルセイユにも、駅舎を再利用した多目的スペース-Station Arexandre-があるのを知ったのは、つい最近のことで、(前出)“Le petit prince星の王子さま”の舞台を見に行ったのが初めて。
館長は、心からこの建物の存在を愛して誇りに思っている様子で、わざわざ鍵を開けて、隅々まで案内して下さった。様々なオフィスも入っているこの建物で働く人たちのためには、Creche保育園も併設されている。
市の中心地や駅からは少し離れている、北側端の、敏感な地区と呼ばれる最低所得者層住宅が立ち並ぶ一角にあって、ここで企画されているイヴェントには、その地区の人たちを無料招待することも少なくない。先日の“星の王子さま”と“プラネタリウム”も、半分以上の観客は、ポストに配られた無料鑑賞券を元に訪れた人たちだった。
このイヴェント開催中には、夜には、入口脇のスペースに、OAMPから貸与された天体望遠鏡が据え付けられて、やはり無料で開放されていて、主催者は、土星の輪までくっきり見えるから、住まいが近いんだから、日が沈んだらもう1度、ぜひ見に来るようにと、何度も何度も繰り返していた。
こういうことがきっかけで、1人でも多くの子どもたちに、いろいろなジャンルに接する機会を与えて、様々な“学ぶ分野があること”に興味を持たせることが出来たら、この古い駅舎が、誰かの人生での何かの出発点としての思い出の場所になったら、どんなに素敵かと思う。
MUSEE D’ORSAY 古い駅舎の再利用 Д僖蝓Εルセー美術館
Musee d'Orsay オルセー美術館が、もとは駅舎だったことはよく知られている通りで、高い天井も、古い時計も、とても気持ちのいい、古いのにモダンな建物。知っている限りの世界中の美術館の中で、1番好きな空間で、(子どもを持つまでは)1人でよく出掛けた。
パリで暮らしていた頃には、(南米担当だった)今は夫となった彼のデスクの電話は、(時差のせ
いで)いつまでたっても途切れなくて、待ち合わせをしたって、いつもゼンゼンあてにならないので、オフィスを出る時に、携帯に連絡をもらうことにして、木曜日はの夕方は(夜21時45分まで開いているので)、よくここで過ごしていた。カフェで読書したり・・・ロダンの作品の脇に腰をおろして、ぼーっと天井を眺めたり・・・古い建物独特の、足音やざわめきの反響に、昔の駅舎時代を想像したり。
外国暮らしで、誰もいない家にいるのはちょっとさびしいからと、街のカフェや雑踏に出掛けると、かえってその賑わいに切なくなったりすることがあるけれど、ここは、1人でいるのが心地いい場所。
月曜定休(クリスマス当日と元旦、メーデーは休館)。
その他の日は、9時半-18時(木曜のみ21時45分まで)。
2008年04月21日
MAGASIN ASIATIQUE 気軽に作れる日本食:パリ5区のアジア食材店
Opera近くの日系の日本食材専門店の品揃え(は、本当に痒いところに手が届く感じ)には及ばないものの、必要最低限の和食材料なら揃ってしまう(のと、多少安価なのも魅力)のが、ソルボンヌ近くのこちらのアジア食材店2店舗。Bd. Saint GermainをRue de Bievreに折れてすぐのところに、ほぼ向かい合っている。
メトロ10号線のMaubert Mutualteを出た交差点で、噴水を基点にして、まず正面の小さな階段を下りる一角に一軒、赤い日除けの<SOU QUAN : Tel.01 43 26 80 39>。ここは、日本風の皮が緑色のかぼちゃや、ねぎ、日本サイズのきゅうりなど、和食に重宝する生鮮野菜類も充実。そして、(品揃えは、ちょっとシンプルになるけれど)今度はカラダをノートルダムの方に向ければ、左手に<THANH BINH JEUNE : Tel.01 43 54 66 11>。どちらも、すぐわかるはず。
大量に揃えたいなら、13区アジア食材の大型スーパーのほうが価格的には更にリーズナブルだけれど、ちょこっと何かの時には、ここは便利。St .Michelサン・ミッシェルから、徒歩5,6分、Odeonオデオンからでも、徒歩10分ほど。調味料はモチロン、お米・麺類・海苔、そして納豆も。
CHINA VINA 気軽に作れる日本食:マルセイユ・スタジアム至近なら
「マルセイユで日本食を作るには、数軒のアジア食材店を廻らないと、一軒では材料が揃わない」と、ここに越してきた4年前に、夫の新しい同僚が(私が日本人だと知ると、リストをくれて)教えてくれた。
日本に行ったこともなければ、仕事も全く関係ないのに、そんな(全部揃わない)ことを知っているほどの日本食通ぶりには驚かされたけれど、Cuisine japonaise日本食人気は、じわじわと、でも確実に高まってくれている様子。(前出)ギャラリー・ラファイエット内でも、日本食材専用の小さな一角が出来ているし、あちこちの大型スーパーマーケットでも、お米・海苔・味噌・醤油・乾麺ぐらいは扱っている。
そして、この2月には、メトロ2号線
アジア系スーパーの規模としてはこじんまりしているものの、基本的に必要なものは一通り揃う。
<28 rue Negresko 13008 marseille : Tel.04 91 22 03 90>(マルセイユなので)日曜定休で、営業時間は、9時半−19時半(14時−15時は昼休み)。
肉まん・炒麺(飯)類をはじめ、アジア料理の持ち帰りデリカテッセンも、その場で温めてくれるのを利用している人も多い。
お陰で、今までは、お豆腐と納豆は別々のお店に行かなければ手に入らなかったのが、ここでは両方。お豆腐はヴェトナム製だけれど、名前は『日本豆腐』、納豆は、日本からの冷凍輸入。
ちなみに、ここも含めてマルセイユで1番流通しているお米の名前は、イタリア産の(前出)『SAMURAI』。
2008年04月20日
RIZ GLUANT 美味しい暮らし:フランスのお米と“カンタン”手作り和(風)菓子
意外と知られていないけれど、お米の消費量はとても多くて、スーパーマーケットでもパスタの横にズラッと各メーカーが並んでいるし、アジア食材店に至っては、産地・種類が、とても豊富。
そんなフランスで売られているお米には、タイ米などのRiz Long細長いタイプと、日本米みたいなRiz Rond丸めのタイプがあって、お料理によって使い分けるのが、楽しい。
細長いタイプで、特に香りが高い
Basmatiバスマティというのを、(私の周りでは)特に好むフランス人が多い。マルセイユでは、日本食用には一般的にイタリア米SAMURAIで、パッケージに『スシに最適』というコピーがわざわざ入っている。というのは、丸めのタイプは、おともとはお菓子用として知られていたから。ちなみに、フランスでは一般的に、お米は野菜のように熱湯で茹でて、ざるで水切りする。
もち米はRiz Gluantといって、
アジア食材店のお米売り場に一緒に並んでいるのでカンタンに見つけられる。
こちらもタイ産の(香りもある)長めタイプと、(日本米より一回り小さい)ヴェトナム産の丸めタイプがあって、お赤飯や和菓子に重宝している。お値段も、1kgで2ユーロ(320円程度)弱。
和菓子にするには、一晩水につけておいてから、ざるにあけて水切りして、フードカッターで
粉状に。
道明寺粉や粗めの上新粉のようになるので、私は炊飯器で軽く塩を加えて蒸してしまう。それを、食紅などの色粉を加えた砂糖水を加えて混ぜて、ちょっと冷ましたら、粘土細工のようにカンタン和(風)菓子作りが楽しめる。餡は、1度に沢山作っておいて、小分けに冷凍しておくと便利。写真<上>は、うちのPetit grand chef 小さな大シェフ手作りの桜餡餅。解凍した小倉餡に桜の花びらの塩漬けを細かくして混ぜて、お米生地で包んだだけのもの(モチロン、アマレナ入りヴァージョンも)。
2008年04月19日
LES GLACES 美味しい暮らし:フランス1好きな“ソフトクリーム”
フランスにもソフトクリームが、ある。それも、とびきり美味しいのが。
一般的には、フランスで評判のGlaceアイスクリームというと、オーソドックスな(半)球形の、よくあるデザートタイプのことか、そうでなければ、Gelatoイタリアンジェラート・タイプがほとんどで、ソフトクリーム・タイプを見かけるのは、ファーストフードのメニューでぐらい。
だから、Jeff de BrugesのLes glacesソフトクリームは、最初に見かけたときには、特別、魅かれもしなかったのが、1度口にしたらちょっと癖になって・・・時々、ちょっと無性に食べたくなる。(私はいつもヴァニラだけ頼むので、それしか知らないけれど)とっても濃厚な味わいだなのに、甘さは(フランス的には、かなり)控えめ。
ヴァニラ・ストロベリー・チョコレート・ピスタチオの4種類ベースにいくつか組み合わせがあって、お値段は、シングルの2ユーロから、メガの6ユーロ40まで。
全国チェーンなので、どこかで見かけたら、一息どうぞ。
2008年04月18日
AN-PAIN AUX CERISES アマレナ入り桜あんぱん<食物アレルギー対応>
さて、そのAN-PAIN AUX CERISESと名づけて楽しんでいるAMARENAアマレナ入り桜あんぱんは、これ。
ブルターニュ地方名産の塩キャラメルではないけれど、甘味と塩味を併せ持つお菓子は、なんだか口当たりがとてもいい。パン生地を発酵させるのを待つのに少し時間が要るだけで、レシピは、とてもカンタン。
AN-PAIN AUX CERISES アマレナ入り桜あんぱん
<材料>パン生地=米粉+とうもろこし粉+片栗粉 計200g、ベーキングパウダー 5g、水 200cc、オリーヴオイル スープスプーン1、塩 少々、食紅 少々アマレナ 1ダース、桜の花の塩漬け 適宜、小倉餡 200g
<RECETTE 作り方>(パン生地づくり)粉をすべてボールにあけて、ベーキングパウダーと食紅・塩・水を加えて木べらで練る。→オリーヴオイルを加えて、きっちり手で練る。→濡れ布巾をかけて、2時間ほど常温で発酵
AMARENA 美味しい暮らし:イタリア産アマレナ
ジェラートのフレーバーや、ちょっとしたイタリアンレストランのデザートメニューでも、よく見かけるAMARENAアマレナは、サクランボのシロップ漬け。すごく甘いけれど、ただ甘いだけではなくて、独特のスパイシーな風味がある<写真:左は、ほぼ実物大>。
子どもの頃、両親とイタリアでヴァカンスを過ごすたびに、AMARENAアマレナ三昧だったという、うちのフランス人にとっては、遠い想い出も重なる懐かしい味だそう。ずっと以前、私がニースに住んでいた頃に、パリから週末を過ごしに来た彼は、車を借りて、これを買うためだけにイタリア国境を越えた(といっても、EUなので検問もないフリーパスの道だけれど)ほど<写真:右下・中央の瓶入り>。
今では、わざわざイタリアまで出掛けなくても、ここMarseilleマルセイユでは、美味しい生パスタやお惣菜も扱うイタリア食料品店は増える一方で、商品の種類も質も充実。AMARENAアマレナも、カンタンに手に入る<写真:右上・右&左の容器>。
そのまま食べてしまうには、私には、ちょっと甘すぎるので、“ヨーグルトやチーズクリームと一緒に”が、多い。タルトやケーキに混ぜてみたり、レシピもいろいろ・・・最近の作品(!?)で、自他共にちょっと評判いいのは『AMARENAアマレナ入り・桜あんぱん』。
2008年04月17日
Y’A UN PROTOCOLE? フランス人とお花の付き合い方:贈るマナー
ディナーなどのお招きに、Maitresse de maisonそのお宅のマダムへのお花を持っていくのがフランスの通例なのは有名だけれど、贈り方の正しいパターンというのは1つだけには限らない。
マナーブックなどで、お花を贈る場合には花束よりもアレンジメントや鉢花の方が先方の手を煩わせないからと薦める例を見かけるけれど、フランス人(私の周りで)は、やはり花束が主流。理由は、その方が粋だから。
花束の方が、やはりシック(なのは、手渡している姿を想像するとわかりやすいかも)。アレンジメントや鉢花は、そのまますぐに飾れて、そのお宅のマダムの手を煩わせないからというけれど、一口に花といっても千差万別だから、インテリアのカラーコーディネイトやテーブルセッティングのイメージに合わないものだと、置き場に困らせることになる。だから、どちらかというと、好みを知っているような親しい間柄向き。
ちょっとしたディナーを企画する人なら、たいてい大きな花瓶をいくつももっているものだし、1ダース単位の人数でのディナーをする家庭だったら、切花を次々いただくのにも慣れている。そうでなければ、コートを預かる役目(!?)の人を(その日だけでも)雇っているものだから、余計な気遣いは不要。
それでも、マダムの手を煩わせない視点で気をつけなくてはいけないのは、初めて伺うお宅や盛大なディナーの機会で、正式なマナーとしては、本来、お花は持ってはいかないで、翌日、お礼のカードを添えて、配送させるもの。
N'oublie pas les fleurs マルセイユのお花屋さん
フランスでは、魚屋さんや八百屋さんの屋号にまで、ちょっと小洒落た(“季節の西風”とか、“黄色い満杯の籠”とか)ネーミングがついていて、看板を見ながら歩いていると、(『ダンス・ウィズ・ウルブス』のインディアンのネーミングを思い出して)ちょっと楽しい。
そして、この間、南仏・Marseilleマルセイユ7区で見かけた(オーナー変更で)新装開店のお花屋さんの名前は、“N'oublie pas les fleurs”。
単純だけど意表をつかれて、交差点の反対側にいたのに、わざわざ信号が変わるのを待ってでも、思わず立ち寄ってしまった。別に、ごくごく普通の、街のお花屋さん(なのも、よけいにネーミングと相性いい感じ)。
・・・『花を買うのを(持って行くのを)忘れないでよね』とも『花(の存在)を忘れないでよね』ともとれる。うちのフランス人に、正確にはどういう意味なのかと訊ねたら「見た人(読み手)の心境次第で、どちらにもとれるネーミング」らしい。
2008年04月16日
SOLDES D’ETE 2008 パリ・夏のバーゲン日程は(たぶん…)
複数お問い合わせいただいている、Parisパリの2008年夏のSoldesバーゲン日程。
今のところ、公式発表(フランスのSoldesバーゲン日程は、法律で定められるので)はないままだけれど、何事もなければ(例年通りなら)、パリは、毎年6月の最終水曜日からなので、今年は、たぶん、6月25日から。その他の地方は、例えばMarseilleマルセイユは1週間遅れて翌水曜から、が通例。
1ヶ月は続くし、2週間後からは更に値引きなので、定番品でストックのありそうなものはその頃の方がお得な場合も。詳しくは、正式日程の発表次第、改めて。
CENTRE BOURSE マルセイユのショッピングセンター
そのCentre Bourseソントル・ボースというショッピングセンターは、Vieux Portヴュー・ポー港のすぐ近く、商工会議所の建物の正面にある。
Galeries Lafayette ギャラリー・ラファイエットデパートも入っていて、市内中心部では唯一のショッピングセンター(だけれど、郊外のそれと比べると、規模はこじんまりしたもの)。メトロVieux Portヴュー・ポー駅を出てすぐだし、大きなバスターミナルもあるのでアクセスは、とてもいい。
家電や写真関連・DVD・書籍専門チェーンのFNACフナックは、市内ではここだけー品揃えの良さだけでなく、店員の対応のそつなさや商品への知識は、フランスとは思えないプロっぷり。その他には、カフェや、前出のチョコレートショップ、ブティック、工作や手作り専門店チェーン、インテリアのHabita、スポーツ用品チェーン、化粧品安売りチェーン、パンの老舗チェーンPaulポール、そして、子どもの(コイン投入式)遊具コーナーまで揃っている。
Geleries Lafayette Gourmetギャラリー・ラファイエット・グルメも入っているけれど、ここの場合は、普通のスーパーマーケットと品揃えはほぼ同じ。入口左手前には、(日本人経営ではないけれど)マルセイユでは1番美味しいスシ・レストランの1つといわれる人気の店も(本店はAixエクサンプロヴァンス)。
小さいとはいえ、やはり街中心部で唯一のショッピングセンター。この中でたいていのことが事足りるので、ベビーカー時代には重宝した。ちなみに、ここの地下にある有料トイレには、ハンディキャップ用が1つあって、オムツ替え台がある。このギャラリーラファイエットデパートには、トイレは、ない。
2008年04月15日
IL VINO DEI POETI 掘り出しワイン:小粋な北イタリアのスプマンテ<赤>
パリに住む夫の両親が、イタリアの親戚とヴァカンスを過ごした折に、“普段着の美味しいイタリア”を、いろいろ、我が家にも届けてくれた。
オリーヴ・オイル、バルサミコ酢・・・フランスでも、イタリア製品は、モチロンふんだんに手に入るけれど、“よそゆき”と“普段着”は、ちょっと違う。ちっとも有名ではないけれど、その土地では、どこの家庭のキッチンでも見かける、欠かせない調味料が存在したり、家庭のレシピの隠し味が本に載っていないのは、どこの国でも同じこと。だから、美味しいもの探しは、楽しい。
・・・そんなわけで、私たちが普段見聞きしている美味しいものは、まだまだ限られている。ワインやグラッパも、そうだし、食後酒レモンチェロなんか、安食堂の自家製がとびきりの逸品だったことも。
さて、“これはフランスにはないから”と持ち帰ってくれた食材の1つが、発泡性の赤ワインの数種。同じスパークリングワイン(スプマンテ)でも、辛口主流もの白やロゼと違って、赤は、ほんのり甘い。KirキールやSangriaサングリアの甘さともちょっと違う(としか、表現できないけれど)ー子どもの頃、本の中に出てくる言葉で想像した葡萄酒の味という感じ。
さて、写真は、Il vino dei poeti イル・ヴィノ・ディ・ポエティ(詩人のワイン)という名前の、イタリア北部VenetoヴェネトのBottega PROSECCOの赤ワイン。面白いのは、フランスでは手に入らないのに、日本には、既に流通(価格は、1500円以下程度)していること。人気なのは、やはり白とロゼのようだけれど、食前酒としてやアペリティフのお伴にも、赤もぜひお奨め。
NOUVEAUX PANNEAUX フランスの新しい標識たち
2008年04月14日
BONBONS フランスの駄菓子(!?):人気のクマ形グミ
写真は、前出のチョコレート屋さんチェーンの別のショップ。マルセイユの中心地のCentre Bourseというショッピングセンターの中にあって、入ってすぐのところに、Bonbonsボンボン(キャンディやグミ)類が塔のように並んでいるのは、ここも同じ。
“お誕生日会に来てくれた子ども達へのお土産に重宝する”と紹介したように、Bonsbonsボンボンが嫌いな子はまずいない。スーパーマーケットでも、袋入りのBonbonsボンボンは、それこそ山のよう並んでいるし、そこここのKIOSQUE売店でも、小さなパッケージがレジ脇に並んでいる。面白いのは、それでも、Biscuitsクッキー類やChocolatesチョコレート菓子類のようには、日常のGouterおやつのポジションではないこと。どちらかというと、“駄菓子”に近いかも。
(お誕生日でいただいてくるのは別として)絶対に買い与えない親たちも、いる。Bioオーガニック人気が高まるにつれて、着色料・保存料の強そうなものは避ける風潮のせいもあるかもしれないけど、女友達の1人によると「甘いだけのものはカラダに悪いから」という。市販のクッキーやチョコレートはエネルギー補充の“間食”で、Bonbonsボンボンはお腹を満たす役割がないから、とも。
確かに、最近は広告規制で“間食推奨”は禁止されたけれど、以前はサッカー選手の「これが僕の力の素」と、チョコつきビスケットのテレビCFの商品が人気だったりもしたほどで、そういう先入観を持つ人は、少なくない。
さて、息子や、そのお友達の間で、特に人気なのは、クマ形のグミ<写真:下>。
実は、私も、フランスのこの手のBonbonsお菓子の中で1番、好き。
2008年04月13日
PEDIATRE フランスの小児科
写真は、息子のかかりつけの小児科。
フランスのCliniqueクリニック(私立病院)は予約制で、それは、Cabinetキャビネ(医院)の場合も同じ。だから、待合室が満員ということは、ない。診察の時間が少し長引いて遅れたから数組待つ、という程度。合理的に、同業医達が、数人で1フロアーを利用している共同診療所も少なくない。
何ごとにも個性の主張が見られるフランスなので、小児科も、そう。
診察室も待合室も、保育園のようなつくりでおもちゃが所狭しと並ぶところもあれば、扉を開けると高級エステティックサロンみたいな受付に、ガラスのテーブルと革張りの椅子が数脚だけというところも(何しろ、小児科探しでは、ずいぶん色々“見た”かも)。自宅に近いからと選ぶ人もいれば、医師の評判や相性で選ぶ人もいるし、小児科の役割にあまり意味を感じないで、多少の風邪なら市販薬で治すようにして、予防接種などの最低限しか連れて行かない人もいれば、定期的に(成長記録ではないけれど)様子を見せに行く人・・・と、付き合い方も個人個人でずいぶん異なる。
私たちは、評判よりも、医師との相性を最優先で決めて、定期的に通っているタイプ。子どもの状態を常に把握してもらっていられるので、風邪や下痢などでも、電話でまず相談できる。ちょっと具合が悪い程度なら、処方箋だけ出してくれる。そして、その処方箋の現物がなくても、取り急ぎ、近所の薬局が薬を出してくれる(処方箋はあとで渡す)。耳鼻科や専門医への紹介も、いつもこの先生から。医師同士間で、連絡を取り合ってくれるので、専門医への余計な説明や心配も要らない。
なにより、息子は、この先生を信頼しきっていて、会うのをいつも楽しみにしていて、診察中も話は尽きない。お陰で、彼女は、息子の今1番好きな女の子の名前まで熟知して(させられて!?)いる。
2008年04月12日
CUISINE RAPIDE 美味しい暮らし:15分クッキングゝ軻カルパッチョ&夏野菜たっぷりパスタ
夏時間になって早2週間のフランス。日はどんどん長くなり、いつまでも太陽燦々なので、気づいたら、いつの間にか夜7時(!)ということも・・・というわけで、お料理のほうは、より手早く(手抜きともいうかも)なる一方。そんな(おまけに学校はヴァカンスだし、の)大義名分(!?)のもとに、活躍しているのは、牛肉のCarpaccio カルパッチョとPates d'ete夏野菜たっぷりパスタ。基本的に15分で出来上がる。
Carpaccioカルパッチョ
<材料(2人分)>牛肉薄切り生食用 500g(真空パックでも売っているので買い置きできる)、オリーヴオイル スープスプーン4、レモン 1個、ケッパー お好みで、オリーヴ 黒または緑 お好みで、パルメザンチーズ できれば粉状よりも塊をスライスが美味しい、塩・こしょう 少々、ルッコラ またはロケット お好みで。<RECETTE作り方>薄切り肉をお皿に並べてルッコラ またはロケットを好きな量だけ上から載せてオリーヴ輪切り、ケッパー、パルメザンチーズをお好みで載せてオリーヴオイル・塩・こしょう・レモンを振りかけて、出来上がり。
*そして、うちの5歳児には、生肉はまだ控えているので、Menu enfant a la maisonお子様メニュー。オーヴンでチキン・ウィッグの塩焼き(260度で10分)を。付け合せ野菜は同じ+ポテト。
Pates d’ete 夏野菜たっぷりパスタ
<材料(2人分)>ペンネ 400g、ズッキーニ 1本、ナス 3個(フランスのなら1個)、赤パプリカ 1個、ミニトマト 1ダース、にんにく 4片、黒オリーヴ 20個、パルメザン(またはモッツァレラ)チーズ、塩・こしょう 少々、オリーヴオイル 少々。*小麦粉不使用のペンネを利用すれば、他にはアレルギー食材は含まない。
<RECETTE作り方>ペンネを沸騰したお湯の入った深鍋で茹でる(11分)その間に、オリーヴオイルをしいた深型フライパンに、にんにくを皮付きで入れて熱し、そこに、小口切りにした野菜全部と黒オリーヴを加えて炒める茹であがったペンネのお湯を切って△離侫薀ぅ僖鵑剖けて、チーズを加え、混ぜたら出来上がり(*時間がある時には、ナスは塩水で10分ほど灰汁抜きを)
・・・もっと、時間のない時には、5分クッキング。常備菜の手作りピストゥーとケッパーだけのカルパッチョと、バジル入り生パスタ(こちらも真空パックの買い置き:茹で時間3分)400g。
茹で上がったら、ちょっと香りのいいオリーヴオイルで和えて、粉チーズ・塩・コショウで整えるだけ。
BACCALAUREAT バカロレア
Baccalaureatバカロレア(通称:BACバック)は、1808年に制定された教育システム。フランスでは、大学入学資格を得るために必要不可欠なもので、毎年6月に一斉に行われる。
時代と共に高学歴になるのはどの国でも同じことで、第2次世界大戦直後には対象年齢の3%程度だった取得者率は、2006年には64,2%が取得(合格率は、82,1%)。
種類は、大きく分けて、baccalaureat general一般・baccalaureat thechnologique工業・baccalaureat professionnel専門のTrois Voies 3種類で、比率は大体5:3:2といったところ。
2007年の合格者総数は、621,532人で、合格率は、87,6%(内訳はbaccalaureat general 52,71%、 baccalaureat thechnologique 27,50%、 baccalaureat professionnel 19,80%)。飛び級が認められるフランスなので、年齢は限定されていない。ちなみに、昨年度の最年少は12歳11ヶ月。最年長としては、70歳以上が2人。<政府による詳しい広報発表資料は、こちら>
日本からの留学を考える場合には、高校卒業証明書(の法定翻訳)があれば、バカロレアと同等資格として認められるので、フランスの公立大学付属の語学講座を受講できる。大きく分けて初級・中級・上級の3段階のどこから始められるかは、入学前の筆記と口答の試験の結果次第。半期毎の終了試験にパスすれば次の段階へ。そして、全教程終了のDiplomeを得られれば、その大学の2年に編入または、他大学への編入試験を受験できる。
*これとは別に、国際バカロレア資格というものが、スイスにある。
2008年04月11日
LES MANIFS DES LYCEENS フランスの高校生意識:そして、またデモ
さて、フランスでは、高校生たちの抗議デモも、この2週間で(今日10日木曜日で)5回目。全国規模で、まるで同じ企業体のように統制がとられているのには、いつもながら感心させられる。
年に何度も抗議デモが行われ続けているけれど、その理由は、いつでも教育環境への不満・・・例えば、施設の老朽化、教師の不足などなどで、風物詩と呼ぶより更に頻繁で、毎年何度も繰り返されている。どんな様子なのかは、“警察官が催涙ガスで沈静するほど”。
最近では、来年度(つまり、今年の9月)からの、(1万1千人といわれる)大幅な教師の人数削減に対して文部科学省に撤回再考を訴えるものなので、更に大掛かり。今日だけで、全国での総参加数は3万5千人に上るらしい。
この教師の削減措置については、(それこそ大統領選よりも)かなり以前から知られていたことで、文部科学省側としては、“生徒の人数が年々減り続けてきているので当然の対応”で、生徒側の危惧としては、“現在、1クラス30人なのが、もし40人になったりしたら、満足いく授業が受けられなくなって、バカロレア(高校卒業資格)の取得が厳しくなるはず”というもの。
確かに、静かに授業が進んで、理解できなかった生徒だけがあとで質問するという形ではなくて、授業が進む中で「ここがわからない」と各自が主張するフランス式の場合、生徒の総数次第で授業の進度に、確実に影響がでる。
バカロレアというのは、単なる高校卒業資格ではなくて、専門分野別にいくつか異なるカテゴリがあって、将来への可能性を左右する・・・。
フランスでは、18歳が成人扱いで、高校生でもかなり張り詰めた意識で、将来と対峙させられている。
フランスにも、新しいもの。